irAEとは、がん治療で用いられる免疫チェックポイント阻害薬(ICI)によって引き起こされる「免疫関連有害事象」のことです。
活性化した免疫ががんだけでなく全身の正常な臓器まで攻撃してしまうことで生じ、特有の副作用や自己免疫疾患に似た症状を引き起こすのが特徴です。
主な症状と特徴
irAEは全身のあらゆる部位に発現する可能性があります。
皮膚: 発疹、かゆみ
消化器: 下痢、大腸炎、肝機能異常
呼吸器: 間質性肺炎(肺臓炎)
内分泌: 甲状腺機能異常、副腎機能障害、1型糖尿病
一方で、irAEが強く発現する患者さんは免疫がしっかり働いている証拠であり、治療効果が高い(生存期間が長いなど)傾向にあるとも報告されています。
治療とマネジメント
軽度であれば経過観察や対症療法で済みますが、重症化すると命に関わることもあるため、早期発見と多職種(各診療科、薬剤師、看護師など)による迅速な連携が極めて重要です。
基本的にはステロイドなどの免疫抑制剤を用いて過剰な免疫反応を抑える治療が行われます。









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