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麗沢通気湯加辛夷(れいたくつうきとうかしんい)に関する薬剤師的な考察と、漢方療法における薬剤師的観点は、主に慢性的な鼻症状(鼻づまり、嗅覚障害)に対する「体質改善」と「通竅(つうきょう)作用」のバランスにあります。

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麗沢通気湯加辛夷(れいたくつうきとうかしんい)に関する薬剤師的な考察と、漢方療法における薬剤師的観点は、主に慢性的な鼻症状(鼻づまり、嗅覚障害)に対する「体質改善」と「通竅(つうきょう)作用」のバランスにあります。

この処方は、明代の文献『万病回春』に記載される「麗沢通気湯」に、鼻を通す作用の強い「辛夷(しんい)」を加えた処方です。

薬剤師的観点からの考察を以下の通りまとめました。

薬剤師的考察(構成生薬と作用メカニズム)

麗沢通気湯加辛夷は、以下の3つの働きが組み合わさった処方です。

鼻を通す(通竅・通鼻): 辛夷(しんい)、白芷(びゃくし)、細辛(さいしん)などの温性生薬が、鼻の奥に停滞した「水(水分)」や「湿(湿気)」を散らし、鼻づまりや慢性的なにおいを感じにくい状態(嗅覚障害)を改善します。

気を補い水を除ぐ(健脾・補気): 黄耆(おうぎ)、人参(にんじん)、白朮(びゃくじゅつ)が、胃腸の働きを強化し、余分な水分が溜まりにくい体質に改善します(補気健脾)。

炎症を鎮める(清熱・消腫): 鼻粘膜の慢性的な炎症を抑え、腫れを引かせます。

漢方療法における薬剤師的観点

薬剤師は、患者の「証(体質・症状の傾向)」に合わせてこの処方を選択・指導します。

適応する「証」: 体力中等度(虚実の中間、またはやや虚寄り)で、冷えがあり、慢性的な鼻の通りが悪い人。

適応する主な症状:

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

アレルギー性鼻炎

嗅覚障害・嗅覚異常

他の鼻炎薬との使い分け:

葛根湯加川芎辛夷: 体力がある人の「鼻づまり・急性症状」。

辛夷清肺湯: 体力がある人の「黄色い鼻汁・熱感」。

本方(麗沢通気湯加辛夷): 体力中等度で、慢性化し、冷えや胃腸の弱さがある人の「粘り気のある鼻水・においがわからない」。

服薬指導における薬剤師の役割

温めて服用: 鼻の機能を改善するため、成分を温かいお湯で抽出し、温かいまま服用するのが効果的です。

長期服用時の注意: 黄耆、人参など補気剤が含まれるため、慢性の鼻炎には適していますが、急性で熱が強い場合は適さない場合があります。

漢方セルフメディケーション: 本処方は、安全に使用できる漢方として「安全に使うための漢方処方の確認票」や「安全に使うための一般用漢方処方の鑑別シート」を用いて、適切な選択をサポートする役割が期待されています。

補足

麗沢通気湯加辛夷は、現代的な視点ではCOVID-19の後遺症による嗅覚障害などへの応用も検討されるなど、漢方治療において「鼻の通り」を専門的に扱う有用な処方と位置づけられています。

小太郎漢方匙倶楽部(さじくらぶ)とは、小太郎漢方製薬株式会社が2005年に発足させた、細粒剤の漢方薬を中心に取り扱う漢方相談店のネットワーク(専門会)です。
小太郎漢方匙倶楽部(さじくらぶ)とは、小太郎漢方製薬株式会社が2005年に発足させた、細粒剤の漢方薬を中心に取り扱う漢方相談店のネットワーク(専門会)です。漢方薬を専門的に扱う薬局や薬店が加盟しています。匙倶楽部の概要と特徴名前の由来:細粒…

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