麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによって引き起こされる極めて感染力の強い全身感染症です。
2026年5月現在、日本国内では患者数が前年同期比の約4倍に急増しており、特に大型連休(ゴールデンウィーク)に伴う人流の増加により、さらなる感染拡大が懸念されています。
- 特徴と症状
感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染です。空気中をウイルスが浮遊するため、手洗いやマスクだけでは防げません。
潜伏期間: 感染から約10〜12日間(最大21日間)。
初期症状: 発熱、咳、鼻水など、風邪に似た症状が数日続きます。
特有のサイン: 発疹が出る前に、口の中にコプリック斑と呼ばれる白い斑点(約1mm)が現れます。
高熱と発疹: その後、39℃以上の高熱とともに、耳の後ろから全身へ広がる赤い発疹が現れます。
- リスクと合併症
免疫のない人が感染すると、ほぼ100%発症します。成人がかかると重症化しやすい傾向があります。
合併症: 肺炎や中耳炎を合併しやすく、約1,000人に1人の割合で脳炎を発症するとされています。
致死率: 先進国でも約1,000人に1人が死亡すると報告されています。
- 予防と対策
麻疹には特効薬がありません。対症療法が基本となるため、ワクチン接種が唯一かつ最大の予防策です。
ワクチンの重要性: 過去に2回の接種を完了しているか、母子手帳などで確認してください。接種歴が不明、または1回のみの場合は、医療機関での相談や抗体検査の検討が推奨されます。
受診時の注意: 疑わしい症状がある場合は、必ず事前に電話で医療機関に連絡し、指示に従って受診してください。公共交通機関の利用を避け、周囲への感染拡大を防ぐ必要があります。



