薬剤師・お薬専門ブログ (yaku7.jp)

肥満症治療薬ゼップバウンドを保険診療で処方するためには、厚生労働省が定める「最適使用推進ガイドライン」に基づく厳格な施設基準を満たす必要があります。

医療雑記
この記事は約2分で読めます。

肥満症治療薬ゼップバウンドを保険診療で処方するためには、厚生労働省が定める「最適使用推進ガイドライン」に基づく厳格な施設基準を満たす必要があります。

主な施設基準は以下の通りです。

医療機関の認定要件

以下のいずれかの学会により、教育研修施設として認定されている必要があります。

日本肥満学会/JASSO

日本循環器学会

日本糖尿病学会

日本内分泌学会

配置医師の要件

以下の条件を満たす常勤医師が1名以上所属していることが必須です。

専門医資格: 上記3学会(循環器、糖尿病、内分泌)のいずれかの専門医資格を有していること。なお、日本肥満学会の専門医を有することが望ましいとされています。

臨床経験: 医師免許取得後、満7年以上の臨床経験があり、そのうち5年以上は高血圧、脂質異常症、2型糖尿病、および肥満症の臨床研修・診療を行っていること。

スタッフ・設備の要件

管理栄養士: 常勤の管理栄養士が配置されている必要があります。
診療体制: 2ヶ月に1回以上の管理栄養士による栄養指導を含め、適切な食事療法および運動療法を継続的に実施できる体制が整っていることが求められます。

注意点

処方制限: 新医薬品であるため、2026年3月末日までは1回14日分までの処方制限があります。2026年4月1日より長期処方が可能になる予定です。

患者要件: 施設基準だけでなく、BMI35以上、またはBMI27以上で2つ以上の健康障害(糖尿病、高血圧、脂質異常症)を有し、6ヶ月以上の食事・運動療法で効果不十分であるなどの厳格な患者要件も設定されています。

これらの基準を満たさないクリニック(いわゆる「美容クリニック」や「医療ダイエット」を標榜する一部の施設)では、保険診療としての処方はできません。

ご自身が通院を検討されている病院が専門医の在籍する認定施設かどうか、事前に確認されることをお勧めします。

これは情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。

登録されているカテゴリー一覧(リアル版)
プロフィール
end
end

ご来訪を感謝です。
サイトを運営する「end」と申します。
大阪府の「堺市(さかいし)」に住んでいます。
現在、病院勤務の薬剤師です。

endをフォローする
医療雑記薬局情報医療情報
シェアする
endをフォローする