地域薬剤師会は、会員の減少、薬局の集約化、そして若手薬剤師の入会率低下により組織の縮小化という深刻な課題に直面しています。
この縮小化を打開するため、勤務薬剤師の積極的な取り込みや、地域のエビデンス発信といった新たな役割への転換が強く求められています。
組織縮小化の背景と要因
会員の減少と高齢化: 若手薬剤師の低い入会率と、世代交代の遅れにより会員の減少・高齢化が進んでいます。
薬局の集約化・大規模化: 財務省や行政による小規模薬局の集約化推進により、独立した地域薬局の数が減少し、それに伴う会員減少が起きています。
会費負担の課題: 地域ごとに薬剤師会の会費や入会金に大きな格差があり、これが未入会者の参入障壁となっています。
各種加算要件の見直し: 従来は「薬剤師会を通じた薬局情報の周知」が必須とされていましたが、医療情報ネット(ナビイ)などの公式な情報提供制度の普及により、薬剤師会の独占的な役割が薄れつつあります。
組織存続のための今後の施策と対応
勤務薬剤師の取り込み
薬局経営者だけでなく、チェーン薬局やドラッグストアで働く勤務薬剤師の参加促進が急務となっています。若手会費の優遇措置や、地域活動でのメリット提示によって会員基盤の拡大を図っています。
調剤業務の外部委託への対応
調剤業務の一部外部委託が進む中、地域の薬局同士で医薬品の融通や在庫情報の共有を行い、地域全体での医薬品提供体制を維持するための新たな連携が求められています。
地域医薬品集の作成
日本薬剤師会がまとめた「地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト」に基づき、地域の薬局が取り扱う医薬品の共有など、薬剤師会が主体的に地域医療の情報を管理・発信していく役割が期待されています。
関連リンク
組織の存続に向けて、業界全体での議論や改革が進められています。
会費の地域格差是正に向けた議論(PHARMACY NEWSBREAK 薬剤師会会費の地域格差「是正を」)
薬局集約化に関する見解(PHARMACY NEWSBREAK 薬局集約化、地域で必要とされるなら「対象外」)
日本薬剤師会によるアクションリスト(日本薬剤師会 地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト)
厚生労働省による外部委託に関する議論(厚生労働省 調剤業務の一部の外部委託)







