MR拮抗薬は、ホルモン「アルドステロン」の働きをブロックし、主に強力な血圧低下作用、心臓や腎臓の線維化・炎症の抑制(臓器保護作用)を持つ薬剤です。
高血圧症、心不全、慢性腎臓病の治療に用いられ、従来の薬(RAA系阻害薬)の下流に作用するため、治療抵抗性高血圧にも有効です。
主な特徴・メリット
心腎保護作用: 高血圧治療に加え、心肥大や腎機能低下を抑える効果が高い。
第3世代の登場: 「エサキセレノン(ミネブロ)」や「フィネレノン(ケレンディア)」などの非ステロイド型は、従来の薬(スピロノラクトン)に比べ、女性化乳房などの性ホルモン関連副作用が非常に少ない。
カリウム保持性: 利尿作用があるものの、カリウムを尿中に排泄しにくい(低カリウム血症になりにくい)。
主な副作用・注意点
高カリウム血症: 体内にカリウムが溜まりやすくなるため、定期的な血液検査が必要。
腎機能低下: 特に重度の腎障害患者には慎重投与、または禁忌となる場合がある。
主なMR拮抗薬の分類
ステロイド型: スピロノラクトン(アルダクトンA)、エプレレノン(セララ)
非ステロイド型: エサキセレノン(ミネブロ)、フィネレノン(ケレンディア)
特に、糖尿病を合併する慢性腎臓病患者における腎不全進行の抑制(フィネレノン)や、食塩制限が難しい患者の血圧管理(エサキセレノン)など、臓器保護目的での使用が近年特に注目されています。



