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家庭内薬物汚染とは、家族の一員が薬物依存症に陥り、家庭内で薬物を使用したり、薬物に関連する問題(暴力、暴言、経済的困窮など)を引き起こしたりすることで、家庭が崩壊の危機に瀕する深刻な社会問題です。

医療雑記
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家庭内薬物汚染とは、家族の一員が薬物依存症に陥り、家庭内で薬物を使用したり、薬物に関連する問題(暴力、暴言、経済的困窮など)を引き起こしたりすることで、家庭が崩壊の危機に瀕する深刻な社会問題です。

依存症患者の感情の起伏(93%)、嘘(84%)、不機嫌(81%)、家内での薬物使用(76%)などが報告されています。 

家庭内薬物汚染の現状と問題点

家庭機能の障害・崩壊: 薬物使用者が家庭内で暴力を振るう(61%)、大声を出して暴れる(68%)などの行動が、家族の生活を破壊する。

経済的困窮: 薬物購入のための借金(67%)や、薬物使用による失業(68%)が原因で、家計が崩壊する。

家庭内の隠語・薬物: 「アイス」「シャブ」などの覚せい剤や、大麻関連物質を含んだグミ、沖縄で流行した危険ドラッグ「ゾンビタバコ」など、身近なところで汚染が広がっている。 

依存症の病態と家族の疲弊

脳の障害: 薬物依存症は「モグラ叩きゲームの機械」に例えられ、一時的に症状が治まっても、根幹の依存(渇望)が解決しなければ再使用(モグラ)が続く。

隠れた被害者: 家族は、本人の異常行動(幻覚・妄想)や暴力に怯え、精神的・肉体的に疲弊する。

連鎖する問題: 薬物依存による暴力や金銭トラブルが、家族の心身の健康や生活を蝕む。 

回復と支援

専門的な治療: 薬物依存症は「治る病気」であり、専門の医療機関での治療が必要。

自助グループ・家族会: 同じ悩みを持つ家族が集まり、経験を共有し支え合う場(ナラノン、ダルクなど)がある。

相談先: 都道府県・政令指定都市に設置されている「薬物依存症相談拠点」や「精神保健福祉センター」などで相談を受け付けている。 

薬物依存は本人だけでなく、家族全体を巻き込む病気です。家族だけで抱え込まず、外部の支援機関に早期に相談することが、回復への第一歩となります。

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