薬局における業務手順書の作成と、それに基づく研修の実施は、医薬品の安全使用を確保するために法律(薬機法・医療法)で義務付けられた重要な業務です。
以下に、手順書に関連する研修のポイントと構成案をまとめます。
手順書に基づく研修の義務
実施義務: 薬局開設者は、従業者に対して医薬品の安全使用のための研修を定期的に実施しなければなりません。
記録と保存: 研修を実施した際は、「開催日時・場所・受講者名・内容」などを記録し、3年間保存する必要があります。
頻度: 少なくとも年1回以上の実施が一般的です。
研修に組み込むべき主な項目
厚生労働省の医薬品の安全使用のための業務手順書作成マニュアル等に基づき、以下の内容を手順書に沿って研修します。
調剤・交付の手順:
処方箋の受付から鑑査、患者への薬剤交付、服薬指導までの流れ。
名称類似薬や外観類似薬の取り間違い防止策。
医薬品の管理:
購入時の検品、在庫管理、有効期限の確認手順。
毒薬・劇薬、向精神薬、麻薬などの規制医薬品の厳格な管理方法。
情報の収集と提供:
副作用情報の収集、緊急安全性情報(イエローレター)発生時の対応。
事故・インシデント発生時の対応:
ヒヤリ・ハット事例の共有と分析方法。
副作用被害救済制度の周知。
特定のテーマに関する最新の手順・研修
感染対策: 感染症発生時でも業務を継続するための指針と手順書を作成し、年1回以上の訓練・研修を行うことが求められています。
調剤補助業務: 薬剤師以外の者が行う調剤補助(非薬剤師業務)についても、手順書の整備と適切な研修が必須です。
BCP(事業継続計画): 災害や感染症に備えたBCP作成が、介護保険対応の薬局等で義務化されています(令和9年3月まで経過措置あり)。
研修の実施方法の例
内部研修: 管理薬剤師による講義、ヒヤリハット事例の抄読会、ロールプレイング。
外部研修: 薬剤師会が提供する研修会や、eラーニング教材の活用。




