調剤薬局業界は「冬の時代」を迎え、2024年1-7月の倒産件数が過去最多の22件に達するなど、中小薬局の経営が急激に厳しくなっています。
薬価改定による収益減少、大手ドラッグストアの出店攻勢、薬剤師の不足と人件費高騰が主因であり、構造的な転換を迫られています。
調剤薬局「冬の時代」の背景と要因
倒産件数の急増: 東京商工リサーチによると、2024年1-7月の調剤薬局の倒産は22件と、前年同期比で約2.6倍に急増しており、過去最多のペースで推移している。
薬価改定の影響: 定期的な薬価改定(薬価引き下げ)により、薬の売買差益(技術料以外の収益)が大幅に縮小している。
大手ドラッグストアの台頭: 大手チェーンが門前薬局を買い取る、あるいは併設型店舗を増やすなど出店攻勢を強めており、地域中小薬局が圧倒されている。
薬剤師の人件費高騰: 薬剤師の採用難が続いており、人件費の高騰が経営を圧迫。高齢薬剤師の減給や解雇といった厳しい対応を迫られるケースもある。
今後の展望と生き残り戦略
この「冬の時代」を乗り切るため、調剤薬局には従来の「薬を渡すだけ」から「患者に寄り添う」形態への転換が求められています。
地域連携・オンライン化: かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化が不可欠であるとも指摘されています。
大手ドラッグストアとの連携: 経営の安定化のために、ドラッグストア併設薬局への勤務や連携が今後の鍵になるとしている。
今後も中小規模の薬局では淘汰(倒産・廃業)が進み、大手法人の優位性がさらに高まると予想されています。
人件費の高騰は、薬局業界のみならず、日本全体の流れです。 しかし薬局業界ならではの問題もあります。 それが薬剤師の人手不足です。


